家で使う酸素室はどれを選ぶ? 決め手と感想
10歳で僧帽弁閉鎖不全症と診断されたウディ。症状の少ない段階から始まり、肺水腫、投薬、手術を経て、今もケアは続いています(2026年4月現在は12歳)。
前回の記事では、肺水腫をきっかけに夜間救急を受診し、そこで初めて酸素室を使ったときのこと、そして「家でも備えたほうがいいかも」と感じた経緯を書きました。
今回はその続きとして、実際に導入した「家庭用酸素室」について、選び方や違いをまとめていきます。
本記事では、実際に使っているものを紹介しています(アフィリエイトリンクを含みます)

前回の記事はこちら

まずは「どこまで必要か?」を考えた
夜間救急で初めて使った酸素室。呼吸困難な状態から、酸素室の中で落ち着きを取り戻していく様子を見て、「家にも置けたら安心かもしれない」と、導入を決めました。

夜間救急の話はこちらに詳しく書きました(未読の方はこちらへ)

ただ、いざ調べてみると、思っていた以上にいろいろな種類があり、とても迷いました。
高濃度酸素発生器は、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 動物病院でも使っているような医療機器寄りのもの
- 簡易的に使える健康増進目的のもの
「高性能で安心設計」に越したことはないです、もちろん。
ただ、お値段もそれなりにします。なので、ここは足し算じゃなく引き算で考えないといけないと感じました。じゃないと、設置スペースやコストがさかんで生活自体がひっ迫しちゃう。
そこでまずは、今のウディの状態から、「どこまで必要か?」ということを冷静に見ました。
ウディの場合は(最初の導入時)
- 安静時の呼吸数は30〜40台ウロウロ
- 呼吸も浅めだけど生活に支障なし
- 咳は出ても発作のように止まらなくなるのは稀
このような状態で、散歩も様子を見ながら行けていました。

肺水腫後、季節も梅雨から夏へと厳しくなり、アップダウンな状態ではあったので、健康時は1日2回行っていた散歩習慣を見直して、なるべく無理をさせない(外歩きを控える)方向に変えました
そこで、今回は簡易的なものでどこまでカバーできるかを実際に買って試すことにしました。
最初に選んだ酸素室セット一式
カジュアルに使えるものと標準を定めたら、いくつか候補の商品を選択。
一つひとつ購入者のレビューもすみずみまで読みました。
すると、同じような理由で購入している人のレビューが多く、使い方についての工夫なども書かれていて参考になった、こちらを私も迎えることにしました。
楽天市場とAmazonで買えます。私は、楽天市場から購入しました。
酸素濃度は正確に把握する必要があるので、ユニコムから買いました。3点セットの中では、酸素濃度計がいちばん高額でした。
高濃度酸素発生器だけ購入し、ケージやキャリーをビニールで覆ったり、手作りで「酸素室」を作る人もいるようですが、私は専門店から専用のハウスを買いました。折り畳めるから、持ち運びにも便利です。ウディは「Sサイズ」で十分でした。

酸素室の中でごはんを食べさせたり、トイレも、ということであれば、広めのものを準備すると良さそうです。ただ、そうなると、高濃度酸素発生器も馬力がないと厳しいと思うので、医療用タイプのほうが安心ですね
購入後の使用感レビュー
到着後から、主に以下のような使い方をしていました。
- 起床後、就寝前、それぞれ15分ずつ入室
- 散歩など外出後、呼吸が荒めだったら15〜30分入室
- 発作のような兆候があったら入室(落ち着くまで)
呼吸がしづらい状態になったら入るもの、がデフォルトの酸素室ではありますが、購入したのが健康増進用の機器なので、予防の意味で「朝晩の酸素吸引」を行なっていました。
ただし、濃度は薄めに、時間も短く。実際に、継続していくと調子が良さそうで、かかりつけの先生や中獣医師にも「そんなふうに酸素を使うやり方もあるんだね」といわれました。
- 軽くてコンパクト! 省スペースでもいける
- 静音設計で稼働音がそれほど気にならない
- 基準値の「濃度35%」前後の出力まで出せる(※)
- 酸素濃度が安定しにくい(ちょっと使いには良いというレベル)
- 酸素が室内に溜まるまでに時間がかかる
- 症状が重いときは心もとない(そもそも長時間使用はできない設計)

ハウス内を満たすとなると、常に高出力が必要になるので、マシンへの負担は大きい。2ヶ月経たずして濃度がだんだん不安定になり、購入後に有料でゼオライト交換サービスを2度ほど利用しました
(これも使い方によると思います。あくまで私の場合、です)

医療機器寄りのタイプもレンタル
購入から5ヶ月くらい経った頃には、ウディの症状も進んできていて、「発作」も頻発するようになったので、医療機器寄りのタイプをレンタルすることにしました。
選んだのは、ユニコムの「オキシランド Z-3000」です。
2025年4月時点でのレンタル料は、下記の通りでした。
| 基本契約料(往復送料込) | ¥9,500 |
| レンタル料(オキシライド Z-3000) | ¥10,000 |
| 初回支払額 | ¥19,500 |

レンタル料は前払い制で、期限を超えたら翌1ヶ月分(¥10,000)が引き落とされるシステムです。返却すればストップする流れ
- 電源入れて目的の濃度に達するまでが早い
- 長時間でも安定供給(24時間つけっぱなしOK)
- 長期間の使用でも酸素濃度が一定
病状が重くなり、「ものは試し」とレンタルを開始したけれど、本当に良かった!
私は質問もあったので最初のアプローチは電話でしたが、丁寧に回答くださり、迅速手配ですぐに届けていただきました。
ちなみに、私が質問したのは以下です。
- ポータブルタイプの小型版のほうが手頃そうなので、そちらを検討しているが、オキシライドZ-3000との違いは何か?
-
A: 充電タイプのため、長時間使うのであればオキシライドZ-3000が適しています。専用ハウス(S)と合わせて使用するなら、やはりオキシライドZ-3000がおすすめ。
- 24時間つけっぱなしOKとのことですが、どのくらいの期間つけていて大丈夫なのか?
-
A:基本的に、ずっとつけっぱなしできる製品。目安として、1週間に1回程度、フィルターのお掃除をするときにスイッチを切るような感覚でOK。
- ゼオライトの消耗により、酸素濃度が安定しなくならないかが気になる。交換の目安などはあるか?(他製品でこれを経験したので気になり、聞いてみた)
-
A: レンタル開始時にきちんと確認して送るので、問題はない。減ってきたら(※酸素濃度が上がりにくい現象が起きたら)代替品を送るけれど、年単位で使っても(本製品は)消耗しにくい。

上に書いたように「使ってみて良かった点」は、事前に質問してクリアになっていたことが実証されたという点からも、「良かった!」と思えたこと
- 思った以上に大きい、そして重い!(携帯はムリ)
- 稼働音が大きく、響く。夜間は特に気になる(慣れるまで修行気分)
- 排気熱が熱く、部屋の温度や湿度が上がる(夏場は冷房とのせめぎ合い)
音量、そして排気熱は、せまい部屋(それも寝室)で長時間使っているとなんとかしたくなるレベルに達しました。
そこで、延長チューブ(¥440)を購入し、本体は部屋の外(廊下)に出して使用するように変えたところ、音と熱問題が和らぎました。

その後、防音シートも買って、その上に機器を置いて使用しました
このオキシライド Z-3000は、レンタルして使用感も良かったので、長いこと使うようであれば購入を検討しても良かったかもしれません。ただ、メンテナンスのことを考えたら、私は長期になってもレンタルが手軽かなとも感じています。
手術の2ヶ月前から借りたこちらは、秋口くらいまで、ちょうど半年くらい使用し、返却しました。購入したIKOUと合わせ、ウディと私に安心をくれた心強いサポートツールとなりました。

とはいえ、最初はホントになかなかハウスに入らず苦労した酸素習慣。 そこからノーストレスに変えられた工夫がありました。ウディも自分から入室&くつろげるようになった技! 次の記事でまとめます

